平成25年 七日法事 法話①

七日法事も早、3日目になりました。

本日ここにお参りいただいた方々は、ここ1年で身近な方を亡くされて、言い表しようもなく、つらく、哀しい思いをされた方ばかりだと思います。

実は私も3年前の平成22年の12月14日に母を亡くしました。おととしが、母の新盆でした。

父から「母が亡くなった」と電話をもらった時、私は銚子にいましたので、長野にすぐかけつけました。

到着して布団に寝ている母を見た瞬間、涙があふれてきまして、しばらく止まりませんでした。

今考えてみますと、その時流した涙は、かなしさ、さびしさの涙というよりは、後悔の涙だったように思います。

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人間のする最も美しい姿?

西本願寺公式!?ご本尊「菊」バージョン

西本願寺公式省スペースタイプご本尊「きく」

先日、西本願寺公認の省スペースタイプの”ご本尊”を申し込みされたご門徒さん宅に、
入仏式も兼ねてお届けしてきました。
入仏式関連記事「お仏壇を買ったことはおどろきなり」

このタイプのご本尊は、仏壇が必要なくてどこにでも置けます。
アパート・マンションにぴったりです。^^
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2012年9月常例法話~自分以上の自分~

常例法話

ご講師は千葉県市原市 西光寺 吉弘先生でした

朝からの雨にもかかわらずたくさんの方がお越しくださいました。
今日のご講師は、千葉県市原市の西光寺ご住職 吉弘円秀 先生でした。
「涅槃経」に説かれる、王であった父親を殺した阿闍世(アジャセ)王子の救いを中心に、
お話くださいました。 続きを読む

かわいい?

なめこの人形

謎のなめこ人形・・・

宝満寺では、受付係(寺務員さん)として、3人の若奥さまが交代制で、来てくれます。

先日、坊守と若奥さまNさんの2人が、何やら、「カワイイ~♪」とか言いながら、
ナメコの人形の話で盛り上がっていました。

何がカワイイのか全く意味不明でしたので、なるべく関わり合わないようにしていたのですが、

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お彼岸といのちのつながり

9月19日から25日までが秋のお彼岸になります。
秋分の日の22日(土)が彼岸の中日(ちゅうにち)になります。

宝満寺でも、たくさんのご門徒さんがお墓参りに来ます。
また、通常の月忌参りに加え、お彼岸のお参りもありますので、
法務もだいぶ忙しくなってきます。

「彼岸」とは、こちらの投稿記事でも書きましたが、
煩悩で汚れきった娑婆世界「此岸(しがん)」に対しての、”彼(か)の岸”
つまり、さとりの世界、浄土の世界を表す言葉です。

そしてこの「お彼岸」の中日(ちゅうにち)は、
春が「春分の日」、秋が「秋分の日」にあたります。
この日は、太陽が、真東からのぼって、真西に沈む日です。

このことから、
”西方”十万億土にあるとされる「極楽浄土」をしのぶ日
として、古来から定着していったんだそうです。

お彼岸中に、ご先祖のお墓参りをしていただき、
「いのちのつながり」を考えていただくのもいいんではないでしょうか?

自分の番
 ~いのちのバトン~
作 相田みつを

父と母で二人
父と母の両親で四人
そのまた両親で八人
こうして数えてゆくと

十代前で、千二十四人
二十代前では-?

なんと、百万人を超すんです

過去無量の
いのちのバトンを受けついで
いま、ここに
自分の番を生きている

それがあなたのいのちです
それがわたしのいのちです

さとりがひらける飲み物?

採れたての茄子(なす)をいただきました

採れたての茄子(なす)をいただきました

今日、ご門徒さんから「なす」をおすそわけしていただきました。
おいしそうな「なす」です。
さて、「なす」をどうやって食べようか、考えること1分。

僕の「なす料理」のレパートリーが「麻婆(まーぼー)なす」しかないことに気づきました。

二度と戻らぬ貴重な時間です。
早めに気づけてラッキーでした。

そうと決まれば、さっそくネギと一緒に炒めます。

炒め中

ひき肉と麻婆(まーぼー)なすの素(もと)を入れて・・・

麻婆なす

ひき肉、麻婆なすの素を投入!

麻婆なす完成

麻婆なす完成

完成。
さて・・・、これだけでは、ちょっともの足りないような気がします・・・。

ふと、古来から日本の寺院で脈々と語り継がれてきた?「般若湯(はんにゃとう)」なる飲み物があったのを思い出しました。

調べてみると、「般若(はんにゃ)」とは、
一般に「智慧」のことを言い、仏教におけるいろいろの修行の結果として得られた「さとり」の智慧をいう
とのこと。(ウィキペディアより

いかにも”さとり”がひらけそうな感じのする飲み物ではありませんか。
となれば、飲まないわけにはいきません。

湯飲みで一杯、二杯、三杯・・・飲み続けること小一時間。
気分は高揚してくるものの、”さとり”をひらける気配は全くありません。

どうやら、般若湯で”さとり”をひらこうとする発想自体、かなり無理があったようです。

やはり、”さとり”に関しては、阿弥陀さまにおまかせするしかなさそうです。

「なす」おいしくいただきました。ありがとうございました。

般若湯(はんにゃとう)・・・お寺でつかう「お酒」の隠語。ちなみにこの言葉は、浄土真宗では使いません。「お酒」は「お酒」です。

麻婆なすと「般若湯」

麻婆なすとやはり、いただきものの「般若湯」

毛虫

毛虫

宝満寺、毛虫大量発生中!

宝満寺の桜の木に毛虫が大発生しはじめたので、
昨日業者さんが来て、桜の木に薬をまいてました。

この毛虫、「モンクロシャチホコ」という蛾の幼虫だそうです。
気持ち悪いですね・・・。

でもこの毛虫当人?からすれば、毛虫として生まれ、毛虫として必死に生きているだけ。

気持ち悪いなんて言われる筋合いはありません。

結局、いい虫、わるい虫、決めているのは人間、つまり僕自身です。

 

今日、桜の木の下で丸くなって死んでいた毛虫を見つけ、

ふと、そんなことを思えましたので、

小さなこえで、「なまんだぶ」と言ってみました。

落ち葉掃除でさとりをひらく

落ち葉掃き

きりがない・・・。

今日は一日落ち葉掃除をしていました。
掃いても掃いても、掃いてるそばからまた落ち葉が落ちてきて、きりが無いので、
いろいろ考え事をしながらなんとなくこなしていました。

ふと、阿弥陀経にでてきていた落ち葉掃きだったか掃除をしながら”さとり”をひらいたという
お釈迦様のお弟子さんの話を思い出しました。※

「落ち葉の掃き掃除で”さとり”がひらけるなら、落ち葉掃除も悪くないかな?」
なんて考えながら掃除していました。

汗だくになり、手が痛くなり、腰が痛くなり、蚊に刺され、
一日で嫌(イヤ)になりました。

どうやら僕には”さとり”はひらけそうもないようです。

「阿弥陀さまにまかせるしかないな」とあらためて思わせていただいた一日でした。

※話の内容はこのあたりでさがしてみてください。